先日発生したノルウェーでの惨劇はその背景に存在する過去から変わる事のない「国粋主義」が表面化した事なのだと改めて認識する事となりました。

かつて帝国主義が横行していた時代は、権益を求め、国による国への侵攻が行われていましたが、宗教的、民族的な紛争も横行している時代でもありました。
  第二次世界大戦が終結し、米ソ冷戦が終結した現在ではマクロ的な体制に対するテロ行為が横行する時代となりましたが、背景にあるのは極右派と呼ばれる過剰な排斥(宗教や体制に対する)を謳う国粋主義者です。

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サッカーの世界でも移民や外国籍選手がその国に与える影響は抜群に大きくなりました。
国粋主義と言う言葉はサッカーの世界では関係ないのでは無いかと思う程クラブやナショナルチームは人種の坩堝と化した感があります。

私は少なくともクラブチームに関しましては、金銭で寄せ集められて築かれた「外国人による王国」に辟易としますので、どちらかと言えば国粋主義的なイデオロギーを持つ右派かもしれません。
私は右派という言葉に少なからず嫌なイメージを持っていましたが、人間は誰しも抱えている感情なのかもしれません。

人間とは異形の血が流入することを深く嫌悪し、どこかで純血を望む生き物ではないでしょうか。

サッカーの世界にて、ごく平和的な論争のみ報道されている現状は、色々な立場の方にも公平な世の中ではないのかもしれません。
   例えば、人種差別的な行動はなくなっておりませんし、潜在的にはむしろ、かつて以上にひどくなっているかもしれません。何故ならその行為自体が正義だと信じている人が増えたと言えるからです。(当然ですよね。現状が悪い状況だと思っている人がその様な具体的な行動に出ているのですから。)

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世界的な不況により、経済的にも精神的にも余裕のなくなってしまった人権先進国は岐路に立たされています。 特に超高福祉国家である北欧諸国は移民が増える事による将来の財源の不安を隠さなくなって来ました。

北欧という地域は比較的平和で上記のような問題提起が為されること自体少ないことだと勝手に解釈をしていた私は、今回の事件に少なくない衝撃を受けました。

移民先進国であるアメリカやフランス、そして人権的見地から移民を受け入れてきた北欧諸国は今後今回の事件が引き金になり、極端なイデオロギーを掲げる組織や政治団体が台頭する恐れもあります。

議論レベルでの論争はされてしかるべきですが、今回のような暴力的行為によるロジックの展開は絶対に避けるべきですね・・・・。

 

そして、サッカーや他のスポーツ界においても恐れるべきは今後人種差別的な行為や違った意味での純血主義の専横や排斥が今回の事件をきっかけにし、潜在的な感情を刺激し、具現化することだと思っています。

サッカーは文化や宗教の一部と捉える向きもありますが、あくまでスポーツです。

暴力や差別とは無縁の存在であって欲しいと切に望んでいます。

そして「外国人枠復活賛成」の少々右派的なロジックを持つ私ですが、人権問題とは離れた第三者の位置で偉そうなことを述べさせていただきますと、私の根本に存在するのはクラブやナショナルチームでの外国人の存在を完全に否定するものではなく、純粋な競争を望んでいる為の「チーム間の格差の是正」を望んでいるだけなのです。

我が日本でも将来的には移民や外国人の受け入れによる強化が必要ではないかとも思っているくらいですから・・・・。(過去にたわごとったことがあります良かったら見てください。『サッカー移民について・・・・将来の日本代表は移民2世・3世?』

 

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